元桟橋
今回はアヤセが相棒のカマスの気が向くのをひたすら待っている場所「元桟橋」バス停をご紹介します。当ブログ初の遠征です(笑)
「霞ヶ浦バス」「土浦行き」というキーワードや広く開けた穏やかな水面から、ここが霞ヶ浦であることは容易に想像がつきます。
時期は夏。水面から月が登る場所。湖に伸びる細長い小屋つきの特徴的な桟橋。
夕暮れ時に満月近い月が見えるのは「東から南東」であることから、当該の場所は「かすみがうら市牛渡地区」であると推測します。
このような桟橋はコイ養殖用のいけすに向かうためのもので、近くの「坂地区」や「田伏地区」にもありますが、対岸の景色が作中と異なるため除外しました。(下記参照)
ただ…この近辺にバス路線は存在しておりません。作中のバス停らしきものは発見することはできませんでした。現地を訪問するにも自家用車しかないという調査には厳しい環境です。
バス亭は作者さまの創作である可能性は否定できません。しかし、「元桟橋」という名前の由来はこの「コイ養殖場」の跡であると考えられます。(*付け根の意味かもしれません)
牛渡郵便局から南へ向かい、湖に出たら堤防道路を左折します。
左手に水神様の祠を見ながらしばらく進むと「西浦中岸16km」の標識が先に見えます。
この標識の15mほど手前で湖面に目を移すと下の写真のような光景が広がります。
この位置であれば、左手の桟橋の位置や、右手奥の台地の位置はほぼ作中と一致します。
…唯一違うのはアヤセの座っている堤防の向きで、写真では左手奥に斜めに伸びるのに対し、作中では湖面に正対しています。
夕凪の時代にはこの霞ヶ浦も湖面上昇が起こっているかもしれませんので、別の堤防ができていても不思議ではないのですが。
ひとまず今回の調査は終了です。気になったのは霞ヶ浦周辺の水神様の多さです。先に述べたような水神様の祠がそれこそ無数にあるのです。
主に集落での豊漁や安全祈願のために祀られているようですが、こと「ヨコハマ買い出し紀行」における人型キノコ等発生地と水神様の間には何か関係があるような気がしてなりません。
そのうち詳しく考えてみようと思います。
「元桟橋」の場所へは次の道順で行けます。
ドパーン
今回は若かりし「子海石先生」と「おじさん」が「閉鎖された海岸道路の見納め大会」と称するツーリングに出かけた際に通った、堤防と化したカーブをご紹介します。
場所は下図のとおりです。長者ヶ崎から南東、湘南国際村秋谷入口交差点から北西すぐにあります。今回は朝早い撮影のため車両で行きました。
プリンで有名なレストラン「MARLOWE(マーロウ)本店」が側にあります。夕凪の時代にはあるのかなぁ…
マーロウの近くの有料駐車場に止めました。
一日チケットなので、ここを使用する場合は近くの立石公園等を観光するのが良いでしょう。
この駐車場から北に目を向けると、件のカーブが見えます。
近寄ってみるとこのとおり。道路右側の特徴的なスロープ上には、現在は車が止まっており、車庫上の建築物は夕凪の時代には無くなっていることがわかります。
別日に車の無いバージョンも撮りました♪こちらのほうが作中に近いですね。波にたたかれて手前の建造物は無くなってしまったんでしょうかねぇ。
近寄ってみるとだいぶ傷んでいるのがわかります。手前の建物は手を加えられていますし、この風景が変わる前に訪れたくて急いで撮影に行きました。
「ヨコハマ買い出し紀行」の舞台を100%示す場所はあまりないのですが、ここはそんな場所のひとつです。ぜひ訪れてはいかがでしょうか。
初日の島
今回は、アルファさんがタカヒロと初日の出を見に行った場所を紹介します。といっても、三浦で橋を渡って初日の出を見に行くといえば、城ケ島しかないんですけどねー(苦笑)
今年から無料化された城ケ島大橋。夕凪の時代もそのままですね。
少し撮る位置が違いますが、人々が初日を見る広場です。「第2展望休憩所」から撮っています。夕凪の時代より木々が生い茂ってますね。これから自然環境の変化があるのでしょうか。ちなみに作中右端にある建造物は「第1展望休憩所」で下の写真にも写りこんでいます。
アルファさんたちはここで味噌汁をすすっているわけですが、実は今の時代でもご来光を見に来た人たちには無料で「味噌汁」が配られています。夕凪の時代でもこの伝統は続いてるんでしょう。
令和3年はコロナ禍で中止だそうですが、アルファさんたちが冷えた体を温められるようにぜひ復活してもらいたいと思います。
…この場面で出てくる「私ねーちょっと前が寒くて」のくだりの伏線が7年後に回収されるなんて誰が予想できたでしょう(笑)いやースケールでかいわ。
タカヒロ、カフェアルファに向かう。
今回は、カフェアルファへタカヒロが向かっている光景が描かれた場所を紹介します。その場所は三浦の南の端近く、南下浦町毘沙門の付近のようです。そこからカフェアルファへの道筋は最短コースで次の通りです。
なんと8キロあります。しかも坂道。子供の体力にはかなりキツイはずですが、タカヒロ健脚すぎですね(笑)では、実際の場所を見てみましょう。
タカヒロ「あいつには まだ ちょっと 遠いだろうな」
だねぇ、マッキちゃんには無理だねぇ(笑)カフェアルファに訪れる時、おじさん達は車両ですし、マッキちゃんもアルファさんに借りたスクーターですので、基本自転車を使ってたのは若い男子のタカヒロだけのようです。
真夏の時期にアルファさんが「昼間うちまでくるのはマッキちゃんにもキツいです」と言っていたのも頷ける距離ですね。
タカヒロ達が住んでいた地区をはっきり表した描写はありませんが、おそらくこの毘沙門地区か、さらに東の松輪地区になりそうです。
しかし松輪ですとこの場所を通る必要性がありませんので、僕は毘沙門地区を押そうと思います。
(毘沙門地区のタカヒロ宅からの道中と想定しましたが、この場面はマッキ宅からの道中であること。また、他場面との整合が図られないため上記部分は削除します。この場所はモデルとしてのみ作品が描かれたのか、ほかに相応しい場所があるのか…引き続き調査します。2020/11/23)
「タカヒロ、カフェアルファへ向かう」の場所へは次の道順で行けます。
農道の高地
今回はアルファさんのお気に入りの場所の一つ「農道の高地」をご紹介します。
「農道の高地」は、第125話でアルファさんがモノローグで示しているとおり、大三差路(引橋交差点と思われる)の先を東に行くとあります。
カフェアルファからガソリンスタンドのある通称「大通り」につながる進入路は下図中の①もしくは②と思われます。湿地の脇を通る描写があることから②のほうがふさわしいかもしれません。
今回はA地点「三崎口駅」からです。歩きではちょっと距離があります。バスを使う方はこちらのバス停をご使用ください。1番もしくは2番のバス亭から「引橋」まで行きます。1番のバス亭は行かないものがあるのでご注意ください。
B地点の「三戸入口」交差点です。カフェアルファに向かう道にしては車幅が広いのですが、有力な候補のひとつです。
C地点の「小網代の森入口」交差点です。こちらもカフェアルファに向かう道の有力候補です。開発のため途中までしか残存していないのが残念です。
今回は行きませんがカフェアルファに向かう道を写した写真です。道幅や両側の住居の存在が可能性を感じさせます。
三崎口駅からの「引橋」のバス亭は、この交差点にありますので、バスの方はここで降車です。三浦海岸駅からの「引橋」のバス停は別にありますのでご注意ください。
引橋交差点、夕凪の時代ではいわゆる「大三差路」へ向かいます。
「大三差路」へ来ました。左手の横断歩道を渡り向こう側へ渡り右手に進みます。
D地点は三浦海岸からの「引橋」バス亭です。ここの近くにはモデルとなったと思われるガソリンスタンド跡があり、現在は喫茶店となっています。
E地点です。ここを左手に向かいます。引橋のお地蔵さまと説明看板が目印です。
F地点です。左手に三浦海岸公園墓地の看板を見ながら先に進みます。
G地点です。右に畑の中へ進む農道があるので突き当りまで進みます。農家さんがいらっしゃることがあるので一言かけた方が良いでしょう。
空中に放り出されそうな突き当りから、左手に向かって目を向ければ、アルファさんも見た大パノラマが広がります。片流れの屋根を持つ小屋も色と屋根の向きは違いますが目にすることができます。
ここでアルファさんは意識を空に飛ばしていたわけですね。同様に夕凪の時代に想いを馳せたいところですが、結構畑仕事の方の目がありますので、感謝しつつこの場を後にしましょう。
この場所を横から見ると、作中と同じように段差になっていることがわかります。残念ながら「✖」の看板は見当たりませんでした。先の通り農道は行き止まりになっているのでそれを示しているのかもしれません。
帰りの「引橋」バス亭は、「小網代の森入口」交差点からかなり三崎口側にありますので、お気を付けください。
途切れた農道の先で、眼前に一気にパノラマが広がる感動は写真ではお伝え出来ませんので、ぜひ現地を見ていただきたく思います。ただ、周囲は農家さんの畑ですので決してご迷惑にならぬよう配慮をお願いいたしますね。
さて…つぎはどこへ行きましょうか…
台の原のお社
今回は物語の中でも時間の経過を感じさせる重要な場所「台の原のお社」のモデルになった場所を紹介いたします。
「台の原のお社」は、今の時代では「日枝神社(ひえじんじゃ)」と呼ばれています。京急「三浦海岸」駅からのルートがわかりやすくておすすめです。
夕凪の時代には水没しているA地点の「三浦海岸」駅ですが、現在はこのような外観をしています。
山側へ目を向けるとなかなかの坂道です。
駅のバスを利用される方はこのバス停をご利用ください。
衣笠十字路行きでも横須賀市民病院行きでも、どちらでも大丈夫です。
歩きの方はがんばって坂を上るとB地点の交差点が見えてきます。
道なりに進むとC地点にミニストップがあります。休憩される方にはちょうどいいかも。
ミニストップの先をD地点まで進むと、左手の景色が広く開けます。田園風景の先に目的地のお社が見えます。この日は巨大な「かなとこ雲」が常にお社方向に発生しており非常に幻想的できれいな風景でした。
E地点の「仲尾」のバス亭まで来ました。バスの方はここでお降りください。
少し先の道を左折し…
すぐにまた左折し、来た方向に戻るような形になります。
道なりにどんどん進んで…
F地点の右手の低いコンクリートの壁が切れるところまできて右折します。
右折した先にお社が見えます。角に見える低い木は右折時の目印になります。
あとはお社目指して進むだけです。
こんな綺麗な写真が撮れるのも小高い丘かつ高い建物が何もないこの場所ならではですね。ナイが目印にするわけですね。
今の時代はまだ立派な鳥居が備わっています。
写真ではわかりづらいですが、鳥居から相模湾を望むと江の島も見えます。
小網代の給水塔も遠くに見えます。
物語のみんなが困ることのないよう、夕凪の時代までこの景色が変わりませんように。
…帰りのバスの時刻はこのとおり(笑)
「日枝神社」の北600mにある集落は「台原」と呼ばれています。夕凪の時代には人口も減り維持する人も少なくなったので、神社は名前も忘れ去られ、簡素な鳥居だけになったのでしょう。しかし、唯一周辺の集落で人が残っていた「台原」の人々だけがお社を細々と守っていたので「台の原のお社」という呼び名になったのではないでしょうか。
黒崎の鼻に並ぶ、三浦の密かな絶景スポット。ヨコハマ好きな方も絶景好きな方も、よかったらぜひ訪れてみてください。
カフェアルファ(黒崎の鼻・先端)
前回はカフェアルファ候補地(黒崎の鼻)からガソリスタンド方面への道筋を辿りましたが、今回は逆に黒崎の鼻方面へ向かい、前回行かなかった黒崎の鼻の先端を目指します。
前回「H」地点からスタート
「F」地点です。黒崎に沈む夕日に向かいます。
「C」地点です。屈折部分を曲がるとおなじみの黄色い家が見えてきます。
「A」地点です。いつもよりお客さんが多いですねぇ。普段はこんなに止まっていないんですけど。
「カフェアルファ(黒崎の鼻)候補地」です。このちょっと高くなった部分に建設されるのでしょうか。
さて、今日は先端部まで行きますよ~。この看板の奥。徒歩なら入れます。
大抵の人はこの入り口を見て若干引くと思います。女性には結構きつそう。男性でもなかなか近寄りがたいのでは。
でも、これを乗り越えた人には絶景のご褒美があるので頑張りましょう。
とはいえ夏のこの時期は草がすごいわぁ。
突然視界が開けたら、交差点を左です。
じゃーん。先端部が見えてきます。もうこの時点でだいぶいい景色。この日はキャンパーが結構いましたが、ほとんど帰り仕度していました。夜を越そうなどと考えているのは1組くらいかな。
先端部に向かって岩を上ると…
じゃじゃーん。先端部に到着です。真正面に夕日。左右も海。この解放感すごいでしょ。
振り返っても日本の関東とは思えないような風景が広がります。あの黄色い家も見えます。
そして、北へ目を移します。今日の目的はこの風景を撮るため。対岸との距離感をつかみたかったのです。左から荒崎、長井、和田の各岬に注目です。
1巻の俯瞰図の距離感とも合ってる気がします。
南に目をやると、もう一つの「カフェアルファ(西ノ崎)候補地」が見えます。第1巻の俯瞰図で比較すると、ちょっと…長井からの距離が遠い気がするんですよね。奥には京急油壷マリンパーク。ここも第3話に影だけ出てきてましたね。
実は黒崎の鼻はもうちょっと先に行けます。そこには僕が勝手にベンチと呼んでる場所があります。
そこに腰かけてみる夕日は最高です♪でも大抵先客がいるんですけどね。この日は人が多かった割に空いてました。
本当は、もう少し時間が経てば、影になった富士山がぽっかり浮かぶはずなんですが…ちょっと着くのが早すぎたようです。
ぽっかり富士山はまたの機会にしましょう。
カフェアルファの誕生に大きく関わったであろう黒崎の鼻。少し行くのは手間がかかりますが、ヨコハマ愛を持つ方や、絶景好きな方はぜひ訪れてみてください。