ガソリンスタンドの場所はどこ?
「ヨコハマ買い出し紀行」の作品中で、カフェアルファと並んで重要な舞台が「ガソリンスタンド」です。
粋なおじさんが営むこのガソリンスタンドは、アルファさんがスクーターで外出する際は基本的に前を通ります。
故に作中に登場する回数はかなり多く、ただの中継地点としてだけでなく、事あるごとにアルファさんを支える役割を、おじさんと共に担います。
カフェアルファの場所がおおよそ特定されているのに対して、ガソリンスタンドは未だ多くの候補があり定まっていません。
物語のかなり重要な役割を担う場所になりますから、現実にはないけれど理想の場所を作り上げたのかもしれませんね。
ちなみに場所が特定されていないだけで、モデルとなったガソリンスタンドは引橋交差点近くに存在します。連載当時は三菱石油のガソリンスタンドでしたが、ほどなく廃業し2010年時点では下の写真のようになっていました。
左右対称ではありますが、まさにおじさんのガソリンスタンドです。しかし、場所が南すぎて作中とは一致しません。引橋はほぼ小網代の森の位置にあります。おじさんのガソリンスタンドは小網代の森より北に位置しなければいけないのです。(ヨコハマ買い出し紀行 ポストカード・ブック参照)
では、現実世界のどの場所がふさわしい場所になってくるのでしょうか。
ガソリンスタンドに関する作中のヒントを羅列してみましょう。
- 大楠山の電波塔などが遠方に見えることから、南北に走る道路の東側に建物がある。(第0話他)
- アルファさんのカフェからは北方に位置する。(第0話他)
- ガソリンスタンドから北に向かう道は直後にゆるやかに東へカーブする。(第0話他)
- ガソリンスタンド付近は開けて見通しが良い。(第8話他)
- おじさんの車は南側(カフェアルファ側)の壁の外に停車。(第8話他)
- アルファさんのセリフ「スタンドの所曲がると帰ってきたなって気になって…」から、スタンド近辺から角を曲がりカフェアルファへの道に入ることが伺える。(第63話)
- 珍しい北側からガソリンスタンドを移した風景。背景に山などの描写は無い。(第78話)
- おじさんのセリフ「ここなら高えから…」からカフェアルファよりも高台に位置していることが伺える。(第122話)
以上のことから、先の「カフェアルファの場所はどこ?」の検証結果を踏まえ、おじさんのガソリンスタンドは、小網代の森入口交差点から三崎口駅前交番交差点の間だと考えられます。
ここから先の特定は、カフェアルファに通じる進入路に二つ候補があるのでその検証を待たなければなりません。
この進入路がある交差点はガソリンスタンドより南にある必要があります。よってモデルになっていると思われるガソリンスタンドではその南には西ノ崎への進入路が無いため、そのままの位置とは考えられません。
- 進入路1 三戸入口より進入するいわゆる御用邸道路。カフェアルファの台地に上がるまでは、なだらかで見通しの良い道が続き、作中の雰囲気とも合っている。
- 進入路2 小網代の森入口より進入する道路。連載開始時には存在しましたが、農地整備のため今では失われた道路。車一台分くらいの道が続くため道幅はこちらのほうがふさわしい。
(連載開始時)
(現在)
(上写真中央付近)
進入路1の方が雰囲気は合っているのですが、道幅が広い気がします。進入路2は道幅は合っているのですが、谷間を抜けて行くので雰囲気的には違和感があります。(第30話)
ガソリンスタンドの場所特定にはもっと情報を集める必要がありそうです。
ひとまず本ブログでは
とさせていただきます。
ちなみにモデルのガソリンスタンドは現在はカフェになっています。ちょっと感慨深いですね。