アルファさんがヨコハマ方面に向かう際に使う道は?(後編)
一騎塚を衣笠方面へ向かったと思われるアルファさん。次の描写は第0話の上のコマ。
「だから今はこういった尾根道ばかり」
さて、この道はどこでしょうか…。
特徴的なのは山間に伸びる道とやや左手に見える山頂の電波塔群。このあたりで山頂に電波塔群が密集しているのは大楠山だけなので、そうみて間違いないでしょう。ここで気を付けたいのは山頂からやや左に離れた塔の位置です。
大楠山で山頂からやや離れた塔といえば、「大楠山国交省レーダ雨量観測所」です。このコマからはこの塔が尾根の向こう側に見えます。
と、いうことはこのコマの位置は大楠山山頂を南東方面から見ていることになります。
つまり上図の黒くハイライトした部分のどこか…となるのですが、ここからバイクが通れて大楠山の東側を抜けれる道は横浜横須賀道路くらいしかありません。
でも横横にしては当該コマの道幅は狭すぎますよね…ここで、ちょっとポストカードブックを見てみましょう。
衣笠インターの手前から山道を通って横横に合流しているように見えますね。…ということは、横横以外でバイクが通れて北に向かう道で、横横に合流できそうな道なんてありましたっけ…?
…少し記憶をたどって思い出しました。確実に地元民しか通らないその道はこのような感じです。
この道は、長坂埋立地(不燃物処理施設)に通じる道です。作中の道幅と同じくらいです。しかも、この先大楠山に通じるハイキングコース(衣笠コース*現在は一時閉鎖中)を通ることで、横横の横須賀PAに入ることができます。
現在は通行止めとなっているため、バイクが通れるか検証が必要ですが、アルファさんは上図赤字のルートを通って横横跡に入ったと思われます。第63話で大楠山に登っていたアルファさん。このあたりの裏道にも精通していたのかもしれませんね。
横横跡に入ったアルファさんですが、船越を越えた逗子インターチェンジあたりで下道に降りています。それを表すのが下の絵の標識です。これを地理的に表す土地は「沼間」しかありません。
標識の場所は上図の赤い印だと思いますが、三浦に続く南北に走る道は見当たらないので暫定です。ここから下道で横浜に向かおうとすれば、池子、朝比奈、釜利谷の団地の端を抜けていくのが楽かなと思いました。
(A)
(B)
(C)朝比奈インターチェンジに入るには右折ですが…
(D)右に入り釜利谷の団地に入ります。
(E)
(F)釜利谷の二本松トンネル付近に出ます。
次に示されたヒントはランドマークタワーを遠くに望みつつ続く道をゆくアルファさん。
(プルルル…)
横横かとも思いましたが、やはり道幅が気になります。それに夕凪の時代の朝比奈以北の横横には路面電車が通っているはずです。(第27話の解釈を見直しました。やはり路面電車は第三京浜までのようです。2020/07/09)正面近くに、この大きさにランドマークを見れる場所には横横は走っていませんからね。
予想したのは釜利谷から上大岡につづく県道22号線(笹下釜利谷道路)です。
プルルル…ポイントは下の写真の感じです。ここの手前は先に示した二本松トンネルになります。
さぁ、いよいよヨコハマが近づいてまいりました。